ねむたいの実況中継とヒミズ

久々にSP見ながら寝落ちしてしまって目覚め最悪&常にねむたいという二重苦。

昨日はヒミズを観ていた。
雰囲気がTOKYO TRIBEの印象と被るなーと思っていたら同じ監督だと教えてもらった。

強烈な個性と狂気の狭間で生きる人たちの物語…なのかな。
震災を絡める必要があったかというところについては疑問が残るし、想像していたよりずっと、動作が激しかった。

みんなモグラ叩きのように殴る、殴る。
冗談かっていうくらいぶっ叩く…無駄にエネルギッシュ。

そして作中になんどか出てくるヴィヨン『雑詩』軽口のバラードの一節が頭の中をループしている。

牛乳の中にいる蝿、その白黒はよくわかる
どんな人かは、着ているものでわかる
天気が良いか悪いかもわかる
林檎の木を見ればどんな林檎だかわかる
樹脂を見れば木がわかる
皆がみな同じであれば、よくわかる
働き者か怠け者かもわかる

何だってわかる、自分以外のことなら


自分のことだけ、一番わかっているようでわかっていない。
理解できていたら、人生どんなに楽だっただろうとぼんやり考える。

適切な学校、適切な仕事、適切な人間関係。
…書いてたら伊藤計劃のハーモニーを思い出した。


染谷将太は怪演もそうだけれど、舐めたくなるくらいの肌の美しさが際立っていた。
二階堂ふみは前にも悪の教典とかで見たことはあるのに、今回は瞬間瞬間でものすごく宮崎あおいに感じた。なんでだろ。

はあ~住田君かっこいい♡と褒め称えているときは夢々しくて可愛らしく、お母さんから逃げながらドアの前で泣いている姿は美しかった。ぽろぽろ泣いている画を思い出す。


ヒミズ、見るのに体力が要る映画ですこし疲れてしまった。
園子温監督の作品はわりと苦手かも…しれないけれど記憶に残るものばかり。
冷たい熱帯魚も同じ感想を持つのだろうか。

そういえば、窪塚俊介TOKYO TRIBEのンコイのときと似てたな。
別の作品も見てみたい。ベタにピンポンとか?